[10/23開催]Rui Yamaguchi & していいシティ交流会

 

アーツカウンシルしずおか主催「マイクロ・アート・ワーケーション(MAW)」プログラムの一環として、下記2名が10/20(木)-26(水)吉原商店街周辺に滞在いたします。YCCC/富士AIRは受け入れホストである「NPO東海道・吉原宿」と協働してアーティストコーディネートを担当しています。

◇Rui Yamaguchi / 現代美術家(メディア芸術)
◇していいシティ / デザインリサーチャー(都市/地域)

本滞在を機に、吉原商店街で交流会兼ワークショップを開催いたします。どなたもお気軽にお立ち寄りいただけますので、ぜひ足をお運びください。


交流会 開催概要

Rui Yamaguchi, していいシティそれぞれの案内のもとワークショップも同時開催します。

<日時>
10月23日(日) 13:00 開始 / 16:00 終了
<場所>
吉原商店街「ほんいちパーキング」商店街側入口(富士市吉原2-11-8)

*参加無料・飛び込み参加歓迎
*持ち物:「〈ここ〉に来る前に〈いたところ〉の食材」

〈ここ〉=ほんいちパーキング、吉原、富士市、静岡県、日本、地球?
〈いたところ〉=「出身地」、市町村、国、住んだ場所、旅した場所、家、職場、友人や仲間、店舗、道、etc

自由な発想でお持ち込みください。持参は必須ではありませんが、その場合は付近のお店などで手配されることをおすすめします。


Rui Yamaguchi企画

自分の〈ホーム〉の食材でホットサンドを作ろう!We are from human(人類皆にんげん出身)

現代美術家 Rui Yamaguchi氏が手がける「ホットサンドメーカーズクラブ」プロジェクトを吉原の街中で開催します。

このプロジェクトは、Yamaguchi氏が国内外を旅して出会った人々とホットサンドを作りながらした会話から出てきた印象的な言葉を、完成したホットサンドの写真の上にドローイングしていくものです。とてもシンプルな食とコミュニケーションの過程で、Yamaguchi氏は参加者の国籍、人種、宗教、生い立ちといったアイデンテティにカジュアルに、しかし社会のあり方に介入しながらアプローチし、記録をとおして可視化します。

ワークショップの副題にもなっている「We are from human」は、Yamaguchi氏が海外で出会ったウズベキスタン人の移民との交流の中で出てきた言葉から拝借。「人類皆にんげん出身」を意味し、このプロジェクトの本質を物語っていると言えます。美味しいものを混ぜて一緒に食べながら話せば、さまざまな対立やイデオロギーを超え、同じ「にんげん出身者」同士分かり合えるかもしれない。Yamaguchi氏のファシリテーションのもと、自由に食材を挟んで焼いて、ホットサンドを作りましょう。

【Rui Yamaguchiからのメッセージ】

納豆、韓国海苔、チーズ、異文化の食材も挟んでホットサンドにしてしまえば大抵美味しくなる。そこに政治的対立やイデオロギーは関係ない。では、ロシアとウクライナ、それぞれの郷土食材を挟んだらどんな味になるのだろう。分かり合えない他者を、ごちゃまぜに挟んで食べたいと思い、私はホットサンドメーカーを持って旅することにした。

 

Rui Yamaguchi プロフィール

Rui Yamaguchiプロフィール

1991年石川県生まれ。2016年から「プロ無職 るってぃ」を名乗りインターネット上で活動。特定の職業を規定せず、ブレイクダンサー、詩人、YouTuberとジャンルや場所を横断しながら表現を行う。クラウドファンディングを起点に《スマホ1台旅(2017)》《The 100 Interviews (2018)》などのプロジェクトを立ち上げ、活動そのものにスポンサー企業が付くなどソーシャル時代を早朝する生き方の先駆けに。
2019年より現在の名義で現代美術の分野で作品発表を開始。コンセプチュアルな方法で、他者とのコミュニケーションを通して都市や既成の枠組みのあり方を可視化し、それらを記録することを表現としている。

https://rutty07.com/

 

していいシティ企画

GAPCAP FUJI 中間報告会〜街を瓶詰め!?お気に入りの場所をシェアしよう

都市空間に関する研究活動と実践を行うアーバ二ストユニット「していいシティ」代表 安藤智博氏が手がける「gapcap」プロジェクトの一環として、吉原商店街で出会った街の皆さんにボトルをお渡しし「ある宿題」をお出しします。この「宿題」の中間報告会を交流会で開催します

「GAPCAP FUJIプロジェクト」とは

さまざまな人と共に、都市の「お気に入りの場所」に出向き、観察し、その場所の特徴的なものを拾って瓶詰めし、収集・記録・共有するプロジェクトです。
たとえば公園の前のベンチ、駐車場の手作り喫煙所、高架橋の下のスペース・・・街の「お気に入りの場所」は、大抵(案外)好きな理由やまつわる記憶・経験が異なります。個人の解釈をたくさん集めると、その街にある「場所の特性」が浮かび上がるかもしれません。

これまで東京、京都でワークショップ形式で行われてきた同プロジェクトを、富士吉原バージョンとして開催します。収集されたボトルと記入ワークシートは、後日プロジェクトのまとめとして展示形式で発表されます。

プロジェクトへの参加方法

1)していいシティからリサーチ専用のボトルを手に入れる
*直接会うか、マルイチビル1962(
吉原2-6-11)1階デッキスペースで入手可能です(10/20午後〜10/25)
2)ボトルを持ってお気に入りの場所に向かう
3)場所をよく観察しながら気になる箇所を撮影する
4)その場所の特徴的なものを見つけて拾う
5)拾ったものをボトルにおさめる
6)そのものや場所にまつわる考えをワークシートに記入する
7)マルイチビル1962 1階デッキスペースにボトルとワークシートを戻す


プロジェクトの背景

本プロジェクトは、「場と人の調律=チューニング」をテーマにしたリサーチから着想し、人によって異なる「場所に対する解釈」を共有・収集・記録するプロジェクトとして2021年に立ち上がりました。

特に首都圏では、さまざまな都市空間の機能や用途が限定的となる動きが進み、暮らす人々が「自由に解釈して使いこなす」余白が少なくなってきています。そこでしていいシティは「gapcap」プロジェクトを通して、個人によって異なる場所の使い方や愛着、記憶、経験などを可視化することで、既存の仕組みや価値観に対するアプローチをしたり、新たな捉え方を広げる試みを実践しています。

今回、していいシティが調査目的で短期滞在する吉原商店街周辺は、いわゆる首都圏の都市空間とは異なりますが、これまで首都圏で同プロジェクトを実験してきたことと比較して「富士市/吉原の街の特性」が浮かび上がり、多くの新たな視点の獲得につながることが期待されます。

【していいシティからのメッセージ】

落ちているものは、その場を使いこなす人々を反映しているはず。作為的に置かれたもの、風で運ばれてきたもの、その場所で作られたもの。そんな都市の落とし物を“瓶詰め”していく。瓶詰めの過程の中で、人は対象物と向き合う。ものは何なのか、どのような形状か、なぜそこにあるのか、お気に入りの場所をゆっくりと観察しながら、落ちている特徴的なものを拾い瓶に閉じ込めることで、その場所を使う人の視点を切り取っていきましょう。

 

安藤智博 プロフィール

していいシティ プロフィール

していいシティ代表、都市デザインリサーチャー。1996年福島県出身。大学で都市開発を専攻し、卒業後は大学職員や地域シンクタンクにて特別研究員(デザインリサーチ)、東大i.schoolを経て独立。「生活圏や公共空間で“していい”の解釈をアップデートすることで、都市の制限を打破する」を掲げ、2021年アーバニスト組織 “していいシティ” を立ち上げる。

全国各地に滞在しながらその街をリサーチし、一般参加者も巻き込んだリサーチワークショップも展開。人々の生活や行動に着眼し、そこから新たな生活様式や先進的な価値観変化を促す狙いがある。

《活動実績》UDC Initiative アーバニスト / FabCafe Kyoto COUNTERPOINT / KDDI総合研究所 Future Gateway t’runner / 100BANCH GARAGE Program / 11-1 Urbanist Fellowship など

https://note.com/siteii_city/

 
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